2008.10.27 焼酎造り
焼酎造りは、自然と人の共同作業です。蔵子が、麹の具合を直接肌で感じて、自然と対話しながら焼酎を育てていきます。
原料に使う芋は鹿児島県産のサツマイモ。芋のフレッシュ感を何よりも大切にしております。仕込み水は、冠嶽山の麓から湧き出る湧水を使用。この冠嶽山には、かつて秦の始皇帝の命を受けた徐福が、不老長寿の薬を求めて訪れたという伝説があり、長命水として古くから地元の人に親しまれてきた、ミネラル分豊富な柔らかな口当たりの名水です。
蒸留所の近くには、焼酎の長期貯蔵庫があり、樹齢180年の巨木からでさえ、数個と造る事のできないかけがえのない樫樽の「ゆりかご」が1400本ほど眠っています。この「ゆりかご」に出来たばかりの焼酎を閉じ込めます。長い時間を経て完熟された焼酎は、まろやかな風味と熟成を醸し出します。
本格焼酎をベースとした梅酒の製造もしており、梅は全て国産にこだわり、南高梅や、白加賀などの優良品種を産地から調達、甘味付けは氷砂糖。これが後味すっきり感と、甘さの違いを生みだします。新鮮な原料と、長年に渡り培われた手法で造られる旨さを是非一度ご賞味ください。
【製造課課長 中村彰のコメント】
基本を忠実に造り手が一丸となり、旨い焼酎造りに励んでいます。もろみの状態は勿論ですが、現場の環境や個々の精神もベストコンディションであるように心掛け、常に「学び」の姿勢で焼酎造りに取り組んでまいります。
→山元酒造(株)ホームページ
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