宮崎　（株）井上酒造

2008.10.27　ふるさと蔵元紀行


いよいよ芋焼酎の仕込みが始まりました。



今年もまるまると太った黄金千貫が収穫され、美味しい焼酎へと生まれ変わろうとしています。掘りたての生芋を一つ一つ人の目と手で選り分けて蒸し機へと運ばれます。この芋を蒸す時の甘い香り・・・とても美味しそうです。

それから工場の敷地内にある、仕込みや割り水に使う「桜井水」はわざわざ水を汲みに来られる方もいるほどまるくて美味しい銘水です。



二次仕込みの原料芋の蒸す時は迫力満点です。噴出する蒸気のけたたましい叫び声で話しも聞こえません、然し甘い芋の香りが漂って早く美味しい焼酎に仕上げて欲しいと催促しているようです。

砕かれてかめに移された芋は２週間もすると醗酵が最高状態に達し甘い香りが蔵の中全体に漂います。ブツブツと下から湧き上がる醗酵の様子を見ているとまるで生き物のようです。突然にもろみが飛び上がる時もあります。



紫芋の仕込みではもろみが素晴らしい紅紫色に発色します。



醗酵を終えた二次もろみは蒸留機で蒸留され出来た原酒はかめで貯蔵されます。かめに貯蔵された原酒を味見するとあの芋がこのような美酒に変わるとは本当に不思議な気がします。

尚、桜の郷の「焼酎道場」では造りの工程を自分で体験することが出来ます。前もって工場に予約を入れて下さい。マイ焼酎造りにきませんか。




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2008.8.4　ふるさと蔵元紀行


今回は私どもの蔵のある北郷町を紹介いたします。

北郷町は日南市に隣接していて、掛け流しの北郷温泉と豊かな山岳に生育する飫肥杉の産地、また、猪八重渓谷（いのはえけいこく）など大自然に恵まれた緑と清流、天然温泉の湧出する癒しの町です。



平成２０年４月、北郷町は「森林セラピー基地」の認定を受けました。
「森林セラピー基地」とは、森林浴のリラックス効果はもちろん、血圧の低下や身体の免疫力の向上など、心身を癒す効果が高いことが科学的に実証された森林のあるエリアのことです。

私共の蔵はこのような素晴らしい自然環境のなかに立地しています。



又、焼酎の仕込みに使う水も近くの猪八重渓谷の伏流水を使っています。猪八重渓谷（いのはえけいこく）は、五重の滝を中心に２０数ヶ所の滝群が点在しており、一定の湿度と温度が保たれているため、貴重な“コケ類の宝庫”としても知られ、世界中で約1800種類あるといわれるコケの中の約300種が渓谷一帯で確認されています。また、環境省の特定植物群落に指定され、上流にはシイやカシなどの40m近い巨木が林立しています。焼酎造りに適した本当に美味しい水がこんこんと湧き出しています。

蔵は、８月の盆明けからの本格的な芋焼酎の仕込みに向けて、只今、準備中です。ひたすら芋が大きくなるのを待っています。

８月に入り夏本番となりました。皆さま、夏バテしないように頑張りましょう。



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2008.5.15 ふるさと蔵元紀行

ようこそ宮崎へ

太陽と緑と神話のふるさとから地元の様々な情報をお伝えします。よろしくお願いします。井上酒造の創業は明治27年。蔵の場所は宮崎県の南端、「かつお」と「まぐろ」と「飫肥杉」で有名な南郷町にあります。

又少し離れた桜の名所北郷町に関連蔵「櫻の郷醸造」があります。銘柄は「飫肥杉（ｵﾋﾞｽｷﾞ）」「無月」「蔵の文太」です。近くには九州の小京都といわれる飫肥（おび）城があります。古く戦国時代から植林された飫肥杉の山々とその大木は鮮烈な水と空気を生み出し、湧水となって焼酎造りに大切な仕込み水となっています。



一昨年はNHKの連続ﾃﾚﾋﾞ小説「わかば」のロケ地にもなり、工場内にある宮崎名水21選に指定された湧水「櫻泉水」もロケ舞台となりました。酒を醸して112年、常に時代の先駆けを心がけ、国内で最初に芋焼酎の減圧蒸留を始めたのも弊社です。熊本国税局酒類鑑評会では毎年栄えある賞を受賞しております。又昨年はﾓﾝﾄﾞｾﾚｸｼｮﾝの最高金賞と国際味覚品質機構の最高優秀賞を頂戴いたしました。

北郷町にある「櫻の郷醸造」はこだわり焼酎を造る蔵です。素焼きの大かめが5000本以上あり様々な原酒がカメの中で静かに時を刻んでいます。ここはかめ貯蔵が基本です。又、焼酎造りを伝承する為の体験蔵「焼酎道場」が併設されており毎年たくさんの方々が研修に訪れています。一般に開放されていますが事前の予約をお願いします。




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