2009.1.29 冬の風物詩 〜アイスドーム造り〜
弊社では、毎年この季節(1月)に氷室(ひむろ)と呼ばれる「アイスドーム」で酒造りを行っています。アイスドームは1月上旬から中旬にかけて、蔵人を中心に氷点下10℃以下の中、丸二晩かけて造られます。

アイスドームの基礎となる枠作りは、コンパネで直径8mのドーナツ形の枠を組み立て、その枠の中にトラック2台分(約10d)の雪を詰めていきます。基礎の枠に水をかけてしっかりと固めていき、枠部分が固まっているのを確認して、コンパネをはずして枠作りは終了です。ドーム部分は風船をインバーターで膨らませて行き、風船が膨らみ、風船内の圧力が安定するまでに約2〜3時間。
その後、風船と基礎の枠の隙間を埋め安定させます。これらの作業はすべて蔵人8名で行います。
2本のホースを駆使してドーム部分に霧状の水をかけていき、かけては冷やし、かけては冷やしを繰り返し、少しずつ風船に氷を張って行く作業を翌朝6時まで蔵人8名で交代しながら行いました。

これらの作業中の気温は−14℃〜−15℃。蔵人たちは一晩中、寒さと眠気に負けないよう気合いを入れて作業を進めていきました。
大吟醸「一夜雫」は、アイスドームの中にもろみを詰めた酒袋を吊るし、人の手や圧力を一切かけることなく、自重で滴り落ちる雫を集めたこだわりの酒です。

機会がございましたら、是非アイスドームの見学にいらして下さい。
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