TOPページふるさと蔵元紀行清酒(株)井上清吉商店


栃木 (株)井上清吉商店



 

2010.10.01  オンリーワンがナンバーワンへ

皆さん、こんにちは!栃木の地酒「澤姫」の杜氏・井上ひろしです。
またしても更新が遅くなっちゃってゴメンなさいね!えと…言い訳になっちゃいますが最近ちょっとバタバタしてまして…。その辺の理由も含めて、今回は僕の身の回りで起きた最新情報をお伝えします。記録的な猛暑が続いた影響か、蔵の周辺の田んぼでは稲穂が早くも垂れ始めた9月の上旬、僕はイギリスのロンドンに海外出張に行って来ました。前回お伝えした、IWC2010の表彰式レセプションに参加するためです。(IWCについての詳細は、前回分の蔵元紀行を見て下さいね)実はあの後、ゴールドメダル受賞酒の中から更に優秀と認められちゃいまして、なんと澤姫は栄えある上位賞「IWCトロフィー」を受賞する流れとなりました。よって、IWC2010表彰式の席上で発表される最優秀賞「チャンピオン・サケ」の最終候補としてノミネートされたとの事で、ロンドンまで来て欲しいとの連絡が…。正直たまげました。ハイ。



そんなワケで来ちゃいましたよロンドン。他の最終候補のお蔵さんとは現地集合だったので、初の海外ひとり旅です。荷物が重くて、ヨメに借りたスーツケースは成田空港で壊れるわ、現地の地下鉄は急遽ストライキで止まってるわでバタバタの珍道中でした。話には聞いていましたが、ロンドンは思った以上に日本文化が浸透していて、ちょっとしたブームを巻き起こしているような感じでしたね。もちろん日本語は通じませんが、スーパーではノリ巻きとかテンプラを見かけたし、高級日本食レストランから、回転寿司やらラーメン屋さんまで街中にありましたよ。なるほど…こういう環境でIWCにSAKE部門が誕生したんですね。


到着した翌日、表彰式はロンドン市内の超高級ホテルで行われました。まずはレセプション・ディナーに先立ち、既に確定していた「トロフィー」賞の個別表彰と記念撮影会が始まりました。なんだか夢のような舞台で、しかも全国の名だたる銘醸蔵さんとご一緒させて頂きまして、少々緊張気味の僕が写ってますね。ちなみに表彰式には高レベルのドレスコードが設けられていましたので、僕達日本人は、自国の伝統正装ということで紋付の羽織袴を着用しました。着るのは結婚式以来ですよ。着付けの練習には苦労しました。トイレの練習もね(笑)



会場前のウェイティングルームで行われたシャンパン・パーティで、言葉もわからぬまま諸外国の方々にしこたま呑まされ既にホロ酔いになってた僕ですが、会場に入ってまたビックリ。そのスケールにいきなり目が覚めました。アワード・ディナーと称されたこの表彰式レセプションは、参加者だけで800人以上。さすが世界各国から9000本以上の出品がある世界最大級の酒類コンテスト。人種も言葉も様々入り乱れておりました。日本じゃ普通、表彰式といえば厳粛な感じで静かに行われるモンですが、あっちじゃ完全なエンターティメントなんですね。各部門のチャンピオンが発表される毎に、大型スクリーンに映像が浮かびあがり、光と音楽が要所要所でドカーン…と。イナカ者の僕は終始圧倒されまくりです。大ゲサなようですが、以前TVで見たアカデミー賞授与式とか、そんな感じです。

そして、いよいよSAKE部門のチャンピオンの発表の時となりました。トロフィー受賞蔵の中から、純米や本醸造など、それぞれのカテゴリー別にたったひとつのチャンピオン受賞酒が決まっていきます。さすがにみんなカッコイイなあ。でもココまで来れただけで幸せだなあと、他人事のように夢見ゴコチの時間を過ごしていた僕の耳に飛び込んできた言葉は…

「チャンピオン ギンジョー・ダイギンジョー…  ウィナー イズ サワヒメ!!」

…え??
ポカーンと固まる僕に向けられた参加者の視線。何だよスポットライト眩しいってば。一瞬、何がなんだか良くわかりませんでした。さぞ面白い光景だったと思います。隣の席の人に促され、フラフラとステージへ。そして…


あんまり覚えてないけど大声で叫んだみたい。派手に喜んでたみたいです…。そんなこんなで、忘れられないロンドン出張となりました。栃木の米・酵母・仕込水で醸した澤姫の大吟醸が…まさかこんな凄い賞を獲るとは。まだまだこの世界じゃペーペーと呼ばれる30代の杜氏が造ったこの酒が。正直、今でも信じられません。オンリーワンがナンバーワンになる日がきっとくると言い切っていた自分自身ですら。



帰国して、大勢の方から祝福の言葉をいただいた際や、メディアさんの取材でも「世界一の大吟醸を造った感想は?」と聞かれたりしますが、前にも書いた通り、実感がないってのが正直なところです。もちろん嬉しいのは事実ですが、世界一になったなんて満足はしていられませんから。ここはひとつの通過点。決してゴールなんかじゃないよ。僕自身、まだまだ杜氏としての長い旅路に足を踏み込んだばかりですからね。稲刈りも順調に進み、もうすぐ新たな戦いの季節が始まろうとしています。今後も皆さんに喜んで頂けるような地酒を造っていこう。改めてそう思います。そしてまた、このような舞台に戻ってこれるように頑張りたいですね。

何度も言っていますが、皆さんの笑顔は蔵人にとって最高のエネルギー。今年も楽しい酒、造ります!

→(株)井上清吉商店ホームページはコチラ

 
 

2010.6.21  IWC2010 SAKE部門 ゴールドメダル!

こんにちは!!

栃木の地酒「澤姫」醸造元 株式会社井上清吉商店の杜氏・井上裕史です。早いもので、この『ふるさと蔵元紀行』もついに3シーズン目に突入ですね。相変わらず毎度毎度蔵人目線でしょ〜もないことを書いてたりする僕ですが、今年も頑張って更新していきますので、皆様また宜しくお付き合い願います。




平成21酒造年度の酒造りも無事終わり、蔵は例年通り静寂を取り戻しています。
新酒はさまざまな形で、出荷前の熟成というひと時の眠りの期間に入りました。昔の蔵人さんなら「オフシーズン」って言い切っちゃう時期なんでしょうが、最近の蔵人はそうも言ってられません。営業活動、蔵のメンテナンス、各種勉強会やイベントへの参加、酒米や清酒酵母の新品種開発への取り組みなど、多岐多様なオシゴトが待ち受けています。

もちろん冬場のお酒造りの時期には
なかなかできない家族サービスもしなくちゃならんのですから…もう大変!むしろ酒造りに集中できる冬の方が楽なんじゃないかと思うぐらいですねえ。とは言っても、各種イベントでの地酒ファンのお客様方との交流は僕達にとって大変なエネルギーになります。お客様との意見交換を通して客観的に自社製品を見つめなおし、更なる品質向上に繋げるきっかけにもなりますし、喜びの言葉や叱咤激励の言葉を頂くと、職人としてモチベーションの持続にも繋がります。酒造期以外は大小さまざまな規模のお酒の会に積極的に参加しておりますので、酒販店様や地酒ファンサークルの皆様など、澤姫の杜氏と一緒に楽しく呑んで語りたいって方がいらっしゃいましたらご連絡お待ちしてまっせ!



さて、ここで嬉しいニュースをひとつ。4月にイギリス・ロンドンで審査が行われた、
世界最大の規模と権威を誇る酒類コンテスト「インターナショナル・ワイン・チャレンジ2010(IWC2010)」SAKE部門「吟醸酒・大吟醸酒の部」にて、厳正な審査の結果、弊社製品『澤姫大吟醸 真・地酒宣言』が現時点での最高賞であるゴールドメダルを獲得いたしました!IWCは世界屈指の酒類バイヤー・ソムリエ達が注目する世界最大規模のワイン品評会で、1984年から毎年ロンドンで開催されています。SAKE部門は、海外での日本食ブームにより日本酒の輸出量が急増していることなどから、2007年に新設され、「吟醸酒・大吟醸酒の部」の他、「純米酒の部」「純米吟醸酒・純米大吟醸酒の部」「本醸造酒の部」「古酒の部」の計5部門で審査されます。

4回目の開催となる今年は、総数176蔵405銘柄という過去最大の出品数だったとの事。
ちなみに「吟醸酒・大吟醸酒の部」で栄えあるゴールドメダルを獲得したのは
全国でもわずか3銘柄と、本年度もヒジョーに狭き門でした。
日本語版IWC201
0結果詳細はhttp://www.sakesamurai.jp/iwc10_medal.htmlをご覧下さい。そして更にゴールドメダル受賞蔵の中から各部門ごとに「チャンピオン・サケ」が、9月にロンドンで行われる受賞パーティの席上で決定するとの事。う〜む、なんだか凄いオハナシになってきましたねえ。

このふるさと蔵元紀行でも、過去に何度も何度も触れていますが、澤姫の最大の製造コンセプトは「真・地酒宣言」。胸を張って故郷・栃木の味だと誇れるように、全製品の原料に地元・栃木県産米を100%使用しています。 全国、そして世界中の日本酒ファンの皆様に、我々の愛する栃木の風を感じて頂きたいと 真剣にこのコンセプトに取り組んでまいりました。 もちろん、今回の受賞酒も栃木県産酒造好適米「ひとごこち」を100%使用し、栃木酵母・下野鬼怒川伏流水を用いて

下野杜氏が醸した、他に類を見ない『オール栃木』の逸品です。地元を愛する地酒職人として、地域に根ざしたオンリーワンの製品が、世界でナンバーワンの評価を受賞する…そんな日がいつかやってきたなら感無量でしょうね。

栃木の田舎の小さな蔵で、そんなでっかい夢を持ち続けながら、僕たち澤姫蔵人の
挑戦はこれからも果てしなく続きます。


→(株)井上清吉商店ホームページはコチラ

 

 

2010.4.7  栃木県吟醸酒研究会で第一位!!

皆さん、こんにちは!栃木の地酒「澤姫」の杜氏・井上ひろしです。
更新がちょっと遅くなっちゃってゴメンなさいね!

蔵の方はというと…、平成21酒造年度の酒造りは無事終わりました。
とはいっても、まだまだホッとひと息つける段階ではありません。
各種コンテストへの出品や、新酒イベントなどへの参加などが続き、
蔵の掃除がなかなか進みません。
早く終わらせて納豆食べたいよ〜!
ウチでは蔵の消毒が完全に終わるまでは御法度なんですよね。納豆。
めでたく解禁となった暁には思い切って、熱々のゴハンに納豆ではなく、
納豆にゴハンかけて食べたいぐらいです。禁断症状極まってます(笑)

”challenge!”
改めて今期の酒造りを振り返ってみると、
この言葉がテーマだったように思えます。
本当に様々な挑戦をしてきたなあ。
季節商品「しぼりたて新酒」の特別純米化グレードアップに始まり、
好評のきもと純米に加えて、同じく古来伝統の天然醸造法・山廃純米
の復活醸造。味のふくらみを持たせながら軽さを持たせる様々な試み。
そして新タイプ栃木酵母の実験や県オリジナル酒造好適米の育種研究。
その他、ホント細かい事まで諸々。う〜む…我ながら色々やったなあ。
本当にあっという間の酒造期でしたよ。充実してたってことかな。

挑戦。
言葉で言うのは簡単ですが、実行するのは容易ではありません。
我々蔵人は常に考えています。挑戦の原点には何があるのか…と。
様々な試みをすることは自分にとって大きな経験となっていきますが、
従来の澤姫の持つ個性や長所などを180度転換してしまっては
意味がありません。
あくまで個々の製品の長所を理解しつつ、その良き点を殺さずに
プラスアルファの魅力を加えて行くことが僕達の挑戦の原点。
大層な理念を並べ綴っても、自分自身を見失ってはいけませんからね。
そしてお酒は嗜好品。嗜好品である以上、美味しいか美味しくないか。
魅力がある製品かそうでない製品か。突き詰めるとこの2択なんです。
決して頭でっかちな理念やコンセプトが真の魅力を押し潰してはダメ。
ん?ちょっと解りにくい説明になっちゃった?
要するに、「自分らしさ」を残しながら、
常に美味しく進化させ続けたいってことなんですよ。

これまでにも何度かご説明してきましたが、
澤姫の製造コンセプトは「真・地酒宣言」。
胸を張って全国の地酒ファンの皆様に栃木の味だと伝えていく為に、
普通酒から鑑評会出品酒まで全製品の原料米に地元・栃木産米を
100%使用しています。これは澤姫、永久不変のこだわり。
そして味の面では、名は体を表すという諺通り、
「澤」という字の持つ爽快で清々しいイメージと、
「姫」という字の持つ優しく優雅で華やかなイメージが
共存した美酒であり続けたいと考えています。

そんな想いが、ついに我々自身に究極の挑戦をさせてしまいました。
全国新酒鑑評会を始めとする今年の各種酒類コンテストに、
澤姫は100%栃木産米・栃木酵母から醸しあげた純米大吟醸で挑みます!

鑑評会。
全国各地に様々な酒造好適米が誕生しても、まだまだ酒米の王
と呼ばれる品種「山田錦」から醸した大吟醸を出品する蔵元がほとんど。
全国新酒鑑評会を例に挙げると全体の9割近くが山田錦のお酒ですね。
その中の大半が兵庫県産山田錦。
そしてアルコール添加をした香り華やかでキレ味の良い大吟醸で
競い合うのが主流、というか前提のようになっています。そんな中で、
アル添大吟醸に比べるとどうしてもやや重い酒質になりがちな
純米大吟醸、しかも100%県産米の「ひとごこち」で挑もうってんですから、
この挑戦は一見無謀に思えるかも知れません。

僕達は決して、アルコール添加するお酒に価値を見いだせなくなった
ワケではありません。ましてや純米蔵宣言をするつもりもありません。
本醸造の規定内の範疇であれば、
アルコール添加には「増量」というネガティブなイメージではなく、
香味の抽出などの様々なプラス効果がある事を
常にポジティブにとらえているつもりです。
事実、来年はアル添タイプの大吟醸での挑戦に戻るかもしれません。
今年だけ社長に蔵人のワガママを許してもらって挑戦するんです。
なんて言うか、意地なんですよ意地。そして地酒職人としてのプライド。
蔵人として、いつかは避けて通れない道だと考えていました。
本当に純米大吟醸では鑑評会に勝てないのか?
地元産米のポテンシャルを引き出した向こう側に何があるのか?
僕達はそれが見てみたい。
栃木産のこの米は
兵庫県産山田錦にも決して引けを取らないと信じていますから。

僕自身、鑑評会はゲームだと考えています。金賞を獲ったからといって
必ずしも売れ行きが良くなるワケではありません。
そこにあるのは、小さい蔵も大きい蔵も関係なく技術力を競い合う、
蔵人だけに許された、
意地とこだわりとプライドをぶつけ合う大人のゲーム。
受賞云々以上に、そこから得るものは計り知れないものがあります。

しかし誤解の無いように補足しますが、
ゲームはガチンコで勝負しに行くから楽しいんです。
所詮ゲームだから負けてもいいとか、
参加すること、挑戦することに価値があるとか、
これは入賞酒とは傾向が違うから評価されなくても仕方ないなんて姿勢で
ハナっから挑んでちゃ、
楽しむことも成長することもできないと思うんですよ。
たとえ入賞酒の傾向と違ったタイプでも、
審査員の方々、そして消費者の皆さんに力技で認めさせる位の気持ちで
行かないと。だから、やるからには本気で金賞獲りに行きます。

それが我々、澤姫蔵人の「挑戦の原点」なんですから、ね。

誕生した酒の出来には満足しています。
決して例年にヒケを取らないハズ。
オリ引き・火入れ・最終セレクト・ビン詰めも完了し出品準備は整いました。
もう僕達に出来る事は何もありません。後は信じて待つ事のみ。
成功したら大声で笑おう。たとえ失敗しても悔いはないと大声で笑おう。
一度きりの挑戦になるのかもしれないんだからこそ、
それぐらい気持ちの入った爽快な挑戦をしてやろう。
僕が僕である為に。

最後に報告。
おかげさまで栃木県の吟醸酒研究会では第一位を受賞しました。



→(株)井上清吉商店ホームページはコチラ

 

 

2009.10.6 澤姫の井上です

皆さん、こんにちは!栃木の地酒「澤姫」の杜氏・井上ひろしです。
「印象の薄い県ランキング調査」等で毎度毎度ワースト3の座を争っている我らが栃木県ですが、最近は「ごめんねごめんね〜」のセリフでおなじみの某お笑い芸人のおかげで地味ながらも知名度上昇中みたいです。公共の電波で毎日のように栃木弁が聞こえるのは不思議なモンですね(笑)

しかし、地酒に関しては決して印象の薄い県とは言わせません。栃木県は他県に比べて若い蔵人や杜氏への世代交代が比較的早い段階で行われていました。おかげさまで東京にて毎年行っている県酒造組合若手有志による手造りイベント「新世代栃木の酒」は今年も超満員で盛況のうちに終了することができ、某調査会社さんの「日本酒好感度県別ランキング」調査でも近年突如としてランキング外からベストテン入りを果たしたそうです。近年の各種清酒鑑評会での県別入賞率の高さも含め、本当に嬉しく思います。期待して頂いている全国のお客様の為にも頑張らなくてはいけませんね。



そんな我々栃木県の若手酒造家ですが、先日、先進県視察として静岡県の酒蔵さん数軒にお邪魔してきました。静岡のお酒ってホント上品で美味しいですね。静岡吟醸って言葉が業界内にあるように、非常にシンプルですが他県に無い洗練された個性があるんですよ。どれもこれも呑み飽きしない美酒揃いで、酒造設備・製造コンセプト・出荷管理なども含め、酒造期を目前に控えとても大きな刺激を頂きました。

僕も常々、日本酒の復権には地域性を全面的に出していくことが必要不可欠だと考えています。このレポートでも何度も説明させて頂いておりますが、澤姫の酒造コンセプトは「真・地酒宣言」です。地酒という言葉の原点に回帰するという事が大切。そういうこだわりで澤姫の原料米は普通酒から大吟醸出品酒まですべて栃木県産100%。胸を張って全国の愛飲家の皆様にお届けできるような純・栃木産の美酒を醸し続けて行きたいと考えています。



季節は秋となり、稲刈りも順調に進み、現在は原料米の集荷作業の真っ最中です。冷夏で品質と収量が心配された本年の米造りですが、おかげさまで栃木県産の酒造好適米は例年に近い収量で、品質は品質検査で例年以上の高い等級が付いている程だそうです。これは本当に嬉しい知らせで、今から今期の酒造りが楽しみになってきています



そんな状況ですから今年は食べるお米に関してもホント新米が美味しいです。まさに食欲の秋到来ですねえ。昨晩は宇都宮名物ギョウザを鍋に入れて、豊作を祝って家族で一杯やりました。お酒はもちろん好評発売中の季節限定酒「澤姫 純米吟醸 ひやおろし生詰酒」。ギョウザは茹でると日本酒のツマミに最高なんですよ。ポン酢に付けた熱々の茹で餃子は、キンキンに冷やした食中酒型の冷酒にベストマッチですねえ。毎年この季節はこうやって何度ものんびりした夜を楽しんでいます。酒造期を直前に控えた決戦前夜のような心境もありますけどね。皆さんも是非お試しあれ!

それでは、また。お風邪など召されませんように!



→(株)井上清吉商店ホームページはコチラ

 

 

2009.6.8 澤姫・活苡辮エ吉商店です

皆さん、こんにちは!栃木の地酒「澤姫」の杜氏・井上ひろしです。



無事平成20酒造年度の酒造りも終わって、蔵ではちょっと一息…的な雰囲気が漂っています。この時期は毎年のように「蔵人さんって夏場はヒマよね?夏休みもらえるんでしょ?」なんて聞かれたりするワケですが、残念ながら(?)酒造器具のメンテナンス、原料米栽培方面への対応、新製品設計の模索、製品の適正な品質管理、各種展示会・勉強会への参加、そして皆様に澤姫をお届けするための営業活動など色々と酒造期とは違った重要なオシゴトがあるんです。決してヒマじゃないです。当たり前ですが(笑)



しかも現在、井上家はヒジョーに賑やかな状態となっております。私事で恐縮なんですが、4月末に第2子となる
長男が誕生いたしました。将来、ウチの蔵の6代目蔵元になるかもしれませんね。かな〜り気が早い話ですけど。

しかしお姉ちゃんになったとはいえ、上のムスメもまだ1歳3ケ月。まだまだ哺乳ビンが手放せないお年頃です。あっちが泣けばこっちが泣きだす…みたいな感じで、毎晩ステレオ状態の夜泣きに苦笑いする日々を送ってます。

でも充実してますねえ。たとえ睡眠不足気味の奥さんに邪魔者扱いされちゃったとしても(笑)


きっと今も昔も変わらず、どこのご家庭でも父親ってのは影で子育てに奮闘してるんだろうな。決して目立つ事無く。そんな全国のお父ちゃんの事を考えながら、今年の父の日ギフトを考えました。疲れたカラダを優しく癒してくれるような、ほっとする味の純米吟醸です。貰ったら父ちゃん感涙モンの特製ラッピング仕様。コンタツ様より好評発売中です!



6月に入り、蔵の周辺の田んぼもすっかり初夏の佇まいとなりました。もうすぐカエルの大合唱が始まりそうです。澤姫は全製品の原料米に100%地元・栃木県産米を使用し、郷土の味を全国の地酒ファンの皆様にお届けしています。

「当たり前の事を当たり前に行う」事こそが、安全で美味しい郷土伝統食品を作る上で一番大切な事だと信じています。

それでは、今年度もどうぞ宜しくお願いします!



→(株)井上清吉商店ホームページはコチラ

 

清酒
・北海道  高砂酒造(株)
・秋田 秋田銘醸(株)
・秋田 小玉醸造(株)
・秋田 齋彌酒造店
・山形 (株)渡會本店
・宮城 宮城ふるさと酒造(株)
・福島 人気酒造(株)
・福島 花春酒造(株)
・栃木 (株)井上清吉商店
・千葉 藤平酒造(資)
・千葉 (資)寒菊銘醸
・東京 豊島屋酒造(株)
・東京 田村酒造場
・東京 中村酒造
・東京 (有)中島酒造場
・東京 小山酒造(株)
・東京 小澤酒造(株)
・東京 石川酒造(株)
・新潟 (株)武蔵野酒造
・新潟 白龍酒造(株)
・新潟 菊水酒造(株)
・新潟 大洋酒造(株)
・新潟 妙高酒造(株)
・新潟 (株)越後酒造場
・長野 (株)酒千蔵野
・長野 (株)仙醸
・長野 七笑酒造(株)
・富山 銀盤酒造(株)
・富山  皇国晴酒造(株)
・石川 鹿野酒造(株)
・福井 田嶋酒造(株)
・福井 (株)吉田金右衛門商店
・岐阜 菊川(株)
・岐阜 (株)林本店
・三重 (株)宮崎本店
・京都 (株)山本本家
・京都 (株)北川本家
・兵庫 木村酒造(株)
・広島 賀茂鶴酒造(株)
・岡山 宮下酒造(株)
・香川 川鶴酒造(株)
・徳島 三芳菊酒造(株)
・愛媛 栄光酒造(株)
・愛媛 (株)八木酒造部
・高知 酔鯨酒造(株)
・熊本 瑞鷹(株)
・福岡 目野酒造(株)


焼酎・ラム
・大分 老松酒造(株)
・佐賀 (資)光武酒造場
・熊本 常楽酒造(株)
・長崎 (有)山の守酒造場
・宮崎 (株)井上酒造
・鹿児島 小正醸造(株)
・鹿児島 山元酒造(株)
・鹿児島 さつま無双(株)
・鹿児島 濱田酒造(株)
・鹿児島 大口酒造(株)
・鹿児島 岩川醸造(株)
・沖縄 (有)比嘉酒造
・沖縄 (株)多良川
・沖縄 (株)比嘉酒造
・沖縄 (有)山川酒造
・沖縄 (名)新里酒造
・沖縄 (株)グレイスラム

ワイン
・山梨 蒼龍葡萄酒(株)
・山梨 (株)山梨ワイン醸造
・山梨 麻屋葡萄酒(株)
・山梨 まるき葡萄酒(株)
・山梨 (株)ルミエール
・山梨 中央葡萄酒(株)




コンタツ株式会社のホームページはコチラ
Copyright(C)2008 KONTATSU.Co.,Ltd.All Rights Reserved
since 2008-05-01
お問合せ:info@kontatsu.co.jp