2011.3.18
寒仕込み大吟醸酒が出来上がりました。
さらに4月まで、仕込みは続きます。
みちのく湯沢は、雪も少なく穏やかな新年を迎えましたが、1月4日から降り出した雪は、止むこともなく降りつづけました。1月31日には、ついに秋田地方気象台が統計観測以降の積雪最大値を記録しました。
美酒爛漫の蔵にも2mもの雪が積もり、蔵人たちは仕込み作業を終えると屋根に上がって、“雪下ろし”をする毎日です。
昨年の夏は歴史的な酷暑で、出穂期以降の平均気温が極めて高かったので、入荷した原料米はデンプンが溶けにくい米質でした。
仕込みの際に、蒸米を軟らかくすることと、発酵管理を徹底して、米、米麹の旨味が十分に溶け出した新酒に仕上げることが出来ました。
寒仕込みの、大吟醸酒に使う酒米は『山田錦』と『秋田酒こまち』です。
玄米を、70時間以上かけて精米歩合40%の白米に磨き上げます。
12月8日に酒母用の麹米の洗米が始まり、麹造り、酒母仕込み、醪(もろみ)仕込みと進み、1月28日には濃醇でまろやかな味とフルーティな香りが調和した寒造り大吟醸酒が出来上がりました。
(左)40%に磨いた「山田錦」を洗米。 (右)酒母の仕込み。
大吟醸酒は、袋吊りという方法で、もろみを入れた酒袋をタンクの上に吊るし、
自然に滴り落ちる酒の雫を、タンクの底に集めます。
2月の立春も過ぎて、ようやく大雪と寒さは一段落しました。
美酒爛漫の仕込み作業は4月の皆造(かいぞう)まで続きます。
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