2009.6.27
山梨ワインの野沢です。
今期もよろしくお願いいたします。
弊社は創業大正2年。勝沼町で最も古くからワイン造りが行われている祝地区にあるアットホームなワイナリーです。創業以来一貫して、自社畑と個人農家で栽培したぶどうによるワイン造りを続けていまして、農家の顔が見えるワイン造りをテーマにしています。ラインナップには伝統品種甲州種を中心にしたデイリーワイン、欧州種を中心にしたプレミアムワインがあり、日々の食卓からレストランまで、食事に合わせて楽しく飲んでいただける、こだわりを持ったワイン造りを心がけています。

さて、ぶどう畑での作業が最も忙しい季節となりました。開花〜結実が終わり、日に日にぶどうの粒が大きくなっていっている段階です(6月27日現在)。梅雨真っ只中。写真にあるシャルドネというぶどうは、欧州系品種ですので、雨による病害に罹りやすい品種です。そこで、花カス落とし、摘粒、摘房、摘葉といった作業をこの時期にすることで、一番罹患しやすい房周りの通気環境を良くしてあげる必要があります。弊社の畑では自然栽培を行っていますので、夏季に使用する農薬はボルドー液のみ。そこで、よりこういった人海戦術による管理が重要となります。また来週にはシャルドネの笠掛けを予定していて、これで風雨を防ぐ対策が一通り終わることになります。一方、他の棚畑でも、新梢がどんどんと伸びて、それらをバランスよく棚に配置する作業や、房作りといった作業が行われ、8月以降の収穫に向けて、弊社でなくても、どこの農家でも猫の手でも借りたいという状態です。梅雨がまだ続きますが、ワイン用ぶどうにとって、雨は少ない程良いのが実情で、今年の梅雨が無事過ぎ去って行ってくれることを密かに期待しています

→(株)山梨ワイン醸造ホームページ
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